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紀州鉱山専用線 湯の口温泉 トロッコ電車(三重県熊野市)

湯の口温泉紀州鉱山坑内電車1978年に廃止された旧石原産業紀州鉱山専用線の路線跡を利用した観光用鉄道。1987年に臨時運転を開始し、1989年より通年運行となった。牽引する蓄電機関車は当時のものだが、客車は通年運行開始時に新造したものと、その後さらに追加で建造したものがあるようだ。

紀州鉱山専用線は、選鉱場のあった板屋から小口谷、湯の口を経て上川へと伸びていた。このうち、中間の小口谷〜湯の口間が、現在一般に開放されている。線路自体は湯の口から上川方面に今でも残されていて、保守車両が走ることもあるが、一般人は入ることができない。

現在の旅の起点となる湯の口温泉駅は、橋の上に作られたホームに上屋が建てられている。なんと複線で、トンネルとトンネルの間に挟まれた谷間のターミナルである。列車は発車するとすぐに長いトンネルに入り、ずいぶん長いな、と思って抜けたら瀞流荘駅で終点。路線はほぼ全部がトンネルで、完全な坑内電車を再現しているという具合である。

瀞流荘(小口谷)には、堂々とした母屋の駅舎が作られていて、ホームにも立派な上屋がついている。車庫も瀞流荘にあり、ターミナル機能は瀞流荘である。

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基本データ

種別 保存鉄道
開業 1987年
区間 瀞流荘(小口谷)駅〜湯本(湯の口温泉)駅
距離 1000m
駅数 2駅
所要 片道10分
軌間 610mm
車両 蓄電池機関車NO.414(1971年日本輸送機械製)、No.416(1971年日本輸送機械製)、客車4〜6両
料金 片道200円
運転 1日6往復。毎日8時50分〜17時10分
交通 JR紀勢本線熊野市駅下車、「南紀広域」バスで瀞流荘前下車すぐ

湯の口温泉トロッコ電車 時刻表

湯の口発 9:30 10:55 12:35 14:10 15:40 17:10
瀞流荘発 8:50 9:55 11:15 13:00 14:30 16:00
(時刻は変わることがあります。ご了承ください)