東京ディズニーランド開園時からのアトラクション。4両の蒸気機関車が在籍するが、すべて蒸気で駆動する本物の蒸気機関車である。したがって、「本物のSLに乗ったことがない!」と考えている人でも、じつはディズニーで体験済みという可能性は高い。
4両の蒸気機関車はいずれも19世紀のアメリカ・コロラド州の「デンバー&リオ・グランデ鉄道」の1871年型機関車「モンテズマ号」がモデル。「モンデズマ号」は、米ボールドウィン・ロコモーティブ・ワークス製で、テンダー式機関車である。ウエスタンリバー鉄道はこれを8分の5サイズに縮小したものを使用していて、協三工業で製作され、連結器にはウイリソン式簡易自動連結器(日立製作所製)を使用している。燃料は石炭ではなく灯油(以前は重油)である。それぞれ「ミシシッピ号」、「リオ・グランデ号」、「ミズーリ号」、「コロラド号」と、アメリカ合衆国を流れる河の名前がつけられている。それぞれの機関車に3両の客車がついていて、これら客車も協三工業製である。
線路はループ状で、乗降できる駅は一つだけ。これは当時の地方鉄道法(現・鉄道事業法)では、複数地点を結ぶ鉄道輸送は「鉄道事業」とされてしまい、免許などが必要になってしまうため。それを避ける必要から一駅のみのループ線となった。もしこの法律がなければ、複数駅を設けてパーク内の移動手段にする構想だったらしい。いちおう、乗降駅以外に「スティルウォーター・ジャンクション」という駅が存在するが、通過するだけ。出発してしばらくすると右手に見えてきて、駅の内部が細かく作られているのには驚く。
ATSなどは無い自動閉塞式で、2灯式信号機を使用し機関車運転室にも緑赤の2灯信号が設置してある 進行中は緑のランプが点滅する。
種別 遊覧鉄道
開業 1983年
区間 ウェスタンリバー鉄道駅〜ウェスタンリバー鉄道駅(周回)
距離 1610m
駅数 1駅
所要 12分
軌間 762mm
車両 蒸気機関車53号機コロラド号、28号機ミズーリ号、25号機リオ・グランデ号(1982年協三工業製)、20号機ミシシッピ号(1991年協三工業製)、客車3両(機関車と同年、同製造)
料金 無料(別途パスポートが必要 大人6200円、中人5300円、小人4100円)
運転 開園時間中随時。開園時間は時期により異なる。
交通 JR京葉線舞浜駅下車、徒歩5分。