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妙見山 シグナス森林鉄道(兵庫県川西市)

妙見山 シグナス森林鉄道能勢電鉄が運営する遊覧鉄道。途中にはラック区間も設定されている本格派。路線名の「シグナス」は「はくちょう座」の学名で、「妙見」が古来「北極星」をさすことから、星に由来した名前ということで夏の星座「はくちょう座」から命名した。起点駅「ベガ」と終点「アルタイル」は、どちらも七夕伝説にちなんでいる。

能勢電鉄が敷設した鉄道なのだが、観光用なので鉄道事業ではなく遊覧鉄道に分類される。つまり、鉄道事業者が運営する遊覧鉄道という異色な存在。車両も自社平野工場で製造された。機関車が2両の客車を牽引するが、客車にもモーター内蔵されていて、全動力車3両編成である。路線延長は340mだが、起点ベガ駅と終端アルタイル駅にループ線を持つため、両ループ間の直線延長は113mにすぎない。

この鉄道の白眉は勾配で、最急勾配はなんと138‰。この勾配にはリッゲンバッハ式のラック軌条が取り付けられている。ラック式の遊覧鉄道は、ここのほかにはリンドウ湖ファミリー牧場スイス鉄道などわずかである。

機関車・客車ともに全長は1600mmで、両手を伸ばせば届いてしまうほど小さい。乗車定員は機関車2名、客車4名×2両の、合計10名である。列車はベガ駅?アルタイル駅を往復するが、乗下車はベガ駅のみ。アルタイル駅で降りることはできない。(物理的に降りて見学して、また乗ることはできる)

ちなみに、機関車側面にある「シグナス森林鉄道」の社紋は、箕面有馬電気軌道(能勢電鉄の前身)の唐草模様の社紋を模したもの。

(写真は能勢電鉄ホームページより)

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基本データ

種別 遊覧鉄道
開業 2001年
区間 ベガ駅〜アルタイル駅 
距離 340m
駅数 2駅
所要 7分
軌間 381mm
車両 バッテリー機関車(2001年能勢電鉄平野工場製)、バッテリー付動力客車2両(2001年能勢電鉄平野工場製)
料金 大人200円、小人100円
運転 土休日および夏休み期間
交通 能勢妙見線電鉄「妙見口」駅下車、「奥田橋・今西」行阪急バスで「ケーブル前」下車、さらに「黒川」から妙見ケーブルに乗り「ケーブル山上」駅下車、徒歩5分