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大崎市コスモス園 松山人車軌道(宮城県大崎市)

人車軌道とは車夫が押すことによって車両である人車を動かす鉄道のこと。大崎市では、1922年から1928年まで松山人車軌道というものが運行されていて、現在の大崎市松山酒ミュージアム付近と東北本線の松山町駅間2.5kmを結んでいた。その人車軌道を復元したのが、大崎市コスモス園内の松山人車軌道である。

大崎市コスモス園は、大崎市の松山地域にある大崎市松山御本丸公園の一部。園内で使用されている人車は、大崎市松山ふるさと歴史館に展示されている復元人車を元にして、1992年にJR東日本で製作された複製車両である。毎年9月から10月コスモス祭りの週末にだけ運転され(年数日)、それ以外は、酒ミュージアムで展示されている。

コスモス園の人車軌道の車夫は2人か3人。1人か2人が車輌の後ろを押し、1人が手前側で牽引して前方確認、ブレーキを掛けたりする役割。コスモス畑の周縁をU字に敷かれた線路を行ったり来たりする。折り返し後、そのまま車夫は前後が入れ替わる。車体の重さは約300kgだが、鉄輪は摩擦が少ないので、1人でもなんとかなるらしい。スピートは徒歩程度ときわめてゆっくり。動力源が人間なので、モーター音などもなし。

人車軌道はそもそも設置数が少なく、保存鉄道であっても現存するのは日本でここだけ。おまけに運行は年に数日のみ。まさに「幻の鉄道」といえる。

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基本データ

種別 復元鉄道
開業 1992年
区間 コスモス園内 
距離 200m(往復400m)
駅数 0駅
所要 往復5分
軌間 610mm
車両 客車(1992年JR東日本製)
料金 200円
運転 9月下旬〜10月上旬のコスモス祭の週末。10時〜16時頃。
交通 JR東北本線松山町下車徒歩30分