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くりでん保存愛好会 KD95(宮城県栗原市)

くりでん保存愛好会 KD952007年に廃止されたくりはら田園鉄道の保存鉄道。地元の栗原市は、同線廃止後に若柳駅に鉄道公園を整備。線路の一部や構内の配線、設備等を改良し、若柳駅から石越駅側へ約500mの区間を往復運転する動態保存を2010年6月13日から開始した。運転は6月頃から11月頃までの毎月第2日曜日に行われる「くりでん乗車会」においてのみ。動態保存の運営は、市と有志で組織する「くりでん保存愛好会」が行っている。

動態保存事業において、保存鉄道の石越駅側の折り返し地点に「片町裏信号所」を新設した。運転区間は500mほどで行き違い施設はないが、途中に信号扱所があり、若柳駅との間でタブレット閉塞や電話連絡、腕木式信号機の操作を再現している。タブレット閉塞が実施されている保存鉄道はおそらく全国唯一。また、若柳駅舎は同一設計で建設された沢辺駅の解体部材を活用し、建築当時の姿に近い形で復元されている。

乗車できるのは、いまのところKD10がメインで、期間限定でレールバスタイプのKD11が運転される。これらの動態保存のほか、若林駅構内には、現役貨車としては日本国内最古とされるト102・103木造無蓋車を始め、ワフ74木造緩急車、ED20形電気機関車 (ED203)、M15形電車 (M153)が保存されている。

(写真は栗原市公式ウェブサイト栗原まるかじりより)

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基本データ

種別 保存鉄道
開業 2010年
区間 若林駅〜片町裏信号所
距離 500m(往復1000m)
駅数 1駅
所要 往復10分
軌間 1067mm
車両 気動車KD95(1994年、富士重工業製)、気動車KD11(1985年、富士重工業製)
料金 200円
運転 6月頃〜11月頃の毎月第2日曜日。10時〜14時30分。(昼休み時間を除く30分間隔)
交通 JR東北本線 石越駅から栗原市民バス「マインパーク入口」行、「栗駒病院前」行、「栗原中央病院」行10分、「若柳中町」または「銀行前」下車。徒歩5分。あるいは、東北新幹線「くりこま高原駅」から栗原市民バス若柳線「石越駅前」行で20分。「若柳中町」下車徒歩5分。