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河北町中央公園 いもこ列車(山形県河北町)

河北町いもこ列車ベルギー製蒸気機関車の保存鉄道。台湾の製糖工場で使われていたC形蒸気機関車347型機を譲り受け、河北町中央公園内の運転線で運行されている。この機関車は野辺山SLランドの367号機と同タイプ。

「いもこ列車」の由来はかつてこの地方を走っていた私鉄による。1915(大正4)年に山形県内初の私鉄・谷地軌道株式会社が開通し、その後奥羽本線神町から谷地までの5.6kmを結んでいた。このとき走っていた蒸気機関車の煙突の火の粉止めが里芋型であったことから「いもこ(芋)列車」と呼ばれたのである。今保存されている機関車は台湾の渓湖製糖で使われていたものなので谷地軌道とは直接関係ないが、当時のいもこ列車と同型のものとのこと。1988年に河北青年会議所が入手し、河北町に寄贈した。

車体にアスベストが使用されていたことで2005年から運休したが、修繕のうえ2007年に運転を再開。最近は4月〜10月に月1回程度運転されている。客車は連結せず、機関車の運転台の後部に取り付けたデッキスペースに乗車する。蒸気機関車に「直接」乗ることのできる車両は全国でも少ない。

(写真は河北町ホームページ雛とべに花かほくより)

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基本データ

種別 保存鉄道
開業 1988年
区間 河北中央公園内運転線を往復
距離 135m(往復270m)
駅数 0駅
所要 往復5分
軌間 762mm
車両 蒸気機関車347型機(1948年ベルギー・アングロ・フランコ・ベルジ製)
料金 無料
運転 4月から10月までの毎月1回日曜日に運転。8月は運休。運転日は要確認。土休日。13時〜15時の随時。
交通 JR左沢線寒河江駅下車。山形交通バス「谷地行(畑中経由)」で20分、「河北中学校前」下車すぐ