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ホテルSL D51形(群馬県川場村)

ホテルSL群馬県川場村は、鉄道が走ったこともない山村。そこに1977年、旧国鉄からD51型蒸気機関車と20系寝台車を借り受け、敷地内に設置した線路の上に置いて「ホテルSL」が開業した。その後、寝台車は老朽化したため2003年に撤去・解体されたが、蒸気機関車は解体をまぬかれ、元国鉄職員の常松孝仁氏の手により整備され、空気圧で走る機関車として復活した。空気圧で走るよう改造されたのは、ボイラーが老朽化していたためである。

2006年に復活運転会が催されたが、当初は一般人は乗車できず、見学のみ。その後、新潟県のコレクターから緩急車ヨ5000を譲り受け整備を行い、乗車できるようになった。運行は土休日の8時から18時のみで、150mの線路を往復する。そのほか、機関助手席に乗車できる体験乗車も開催されている。

運転は20分間隔。発車時刻になるとまずD51がヨを連結して前進し、線路の終点まで走る。その後、バックして反対側の終点まで走り、また前進し終点まで走る。実質的には150mを2往復して駅に到着し、ヨを開放、運転終了する。

ちなみに、このD51は、国鉄苗穂工場で製造された後、函館機関区、富良野機関区、滝川機関区と変遷し、1976年3月1日付けで廃車とされている。おもに函館本線と根室本線で活躍した車両である。

(写真はホテルSLホームページより)

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基本データ

種別 保存鉄道
開業 2007年
区間 ほたか高原駅〜ほたか高原駅(ホテルSL内運転線往復)
距離 150m(往復300m)
駅数 1駅
所要 2往復10分
軌間 1067mm
車両 蒸気機関車D51型機(1940年国鉄苗穂工場製)
料金 大人500円小人400円(機関助手席乗車は1000円)
運転 10時〜17時40分の20分間隔。4月〜12月の主に土日月と夏休み期間。火〜金は運休。
交通 JR上越線沼田駅下車。関越交通バス「川湯循環線左回り」で24分、「学校前」下車、徒歩3分