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梅小路蒸気機関車館 スチーム号(京都市下京区)

梅小路蒸気機関車館スチーム号梅小路蒸気機関車館は現役の梅小路運転区の一部でもあり、施設内では蒸気機関車やディーゼル機関車の検査や修理を行なっている。その一部が博物館として公開されている。引込線は20線あり、8〜20番が梅小路蒸気機関車館の展示線、1〜7番が梅小路運転区の検修線に使用されている。

現在、ここには19両の蒸気機関車が保存され、このうち7両が動態保存され、山口線などの運用に入らない4両が博物館内で運転されている。運転区間は展示館と梅小路公園の東端になる大宮通との間の引込線。片道約500メートルで、行きが推進、帰りが牽引である。3回目15:30〜の運転の後には、機関車に石炭や水を補給するため、ターンテーブルで蒸気機関車が回転する姿を見ることができる。

何しろ国鉄の主力蒸気機関車が動くので、他の保存鉄道などに比べると迫力は段違い。まさに「本物」の力強さを感じられるが、力強すぎて、2両のトロッコだけでは役不足に思えてくる。ちなみに、このトロッコ車両は、1990年に大阪府の鶴見緑地で開催された「国際花と緑の博覧会」で運行されたSL列車に使用するために製造されたものである。

動態保存機関車のほか、扇形庫は1914の建設で、現存する最古の鉄筋コンクリート造りとして重要文化財に指定されている。扇形庫内は広く、検修に使用される電動天井クレーン(重要文化財指定)が備わる。

(写真は梅小路機関車館ホームページより)

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基本データ

種別 保存鉄道
開業 1972年
区間 梅小路運転所〜大宮通 
距離 500m(往復1000m)
駅数 1駅
所要 往復10分
軌間 1067mm
車両 蒸気機関車C62形2号機(1948年日立製作所製)、C61型2号機(1948年三菱重工製)、D51型200号機(1938年国鉄浜松工場製)、8620型8630号機(1914年汽車製造製)、トロッコ客車2両(1990年製)
料金 大人200円、小人100円(別途入場料大人400円、小人100円が必要)
運転 11:00、13:30、15:30の1日3回。客が多い場合は増便。
交通 JR嵯峨野線丹波口駅より徒歩15分